今回は痛み改善に関するブログです!
先月のブログで、トレーナー目線からみた子どもの成長について書きました。
おかげさまで我が子は大きな怪我や病気もなく、無事に10ヶ月を迎えることができ、先月よりもできることが増え、ますます目を離すことができなくなっています。
そんな成長著しい赤ちゃんの成長過程には、痛みの改善に関して重要なヒントが隠されています。
それ故に、私が痛み改善を目的としてエクササイズを処方する時には、赤ちゃんの成長過程をなぞっていくように、種目を選択しています。
赤ちゃんの成長過程と痛みの改善がどのように関係しているのか、今回ブログにまとめていきます。
赤ちゃんの成長過程
赤ちゃんの成長過程は
①仰向けと自己認識
②寝返りとうつ伏せ
③座る
④ずりばい→はいはい
➄つかまり立ち→伝い歩き
⑥歩く
ざっくりまとめるとこのような成長していきます。
これをもう少し詳しくまとめると以下のようになります。
- ①仰向けと自己認識
- 生まれたばかりの赤ちゃんはまず仰向けの状態しかできません。
その後2〜3ヶ月程経つと、ハンドリガードといって自分の手をじっと見つめたり、舐めたりするといった行動をします。足をじっと見つめるのもハンドリガードの一種です。
このハンドリガードを通して手や足が自分の体の一部であることを認識します。(自己認識)
- ②寝返りとうつ伏せ
- 3〜4ヶ月頃になると首の骨の前湾が形成され始め首が据わり、寝返りをし始めうつ伏せになり、首を持ち上げる行動が増えてきます。この行動により首の筋肉が発達し首は更に安定します。
また、うつ伏せの体勢は脊柱起立筋といった姿勢を保つために必要な抗重力筋の成長に繋がります。
- ③座る
- うつ伏せにより抗重力筋が成長すると、腰が据わり座った体勢でもバランスを崩すことなく、姿勢を維持することができるようになります。
- ④ずりばい→はいはい
- 5〜7ヶ月頃になるとずりばいをしはじめます。
体幹部が安定したことによって、肩や股関節が動かしやすくなるため、手足を動かして移動することが可能になります。
手や足の筋力が上がってくると、地面からお腹を上げはいはいに変わってきます。
- ➄つかまり立ち→伝い歩き
- 7ヶ月頃になるとつかまり立ちをします。
つかまり立ちをする頃になると、腰の骨の前湾が形成され始め、首が据わるときにできた首の骨の前湾と合わせると背骨が大人と同じS字カーブになります。
この頃にできたS字カーブはあくまでベースなので、13歳まで時間をかけて成長していきますが、立った状態で背骨を安定させるには十分な形になります。
- ⑥歩く
- 12ヶ月頃になると何かにつかまらなくても、歩けるようになります。
歩き方はまだまだ未熟なので、安定させるために膝を使い分けができず、ぎこちない歩き方ですが、歩行能力を獲得します。
赤ちゃんの成長過程がどのように
痛み改善に関わっているのか?
赤ちゃんの成長過程が痛みの改善にどう関わってくるのかというと、重要となるのは姿勢(体勢)です。
どの姿勢で痛みがでる部分がコントロールできていないのか、これを見極めてエクササイズを処方する必要があります。
仰向け→うつ伏せ→座る→四つん這い→立つという赤ちゃんの成長段階は、その順番で姿勢保持が難しくなり、エクササイズの難易度も上がります。
そのため、プログラムを組むときには成長過程をなぞるように、種目を選択していき、次の段階に進んだときにできなければ1つ前に戻すといったように進めていきます。
子どもは大人から多くを学びますが、大人も子どもから多く学ぶことができます。
大人になって忘れてしまったりできなくなっている動きがたくさんあるので、機会があれば子どもの動きを観察してみてください!
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ブログ著者
- 【保有資格】
・日本トレーニング指導者協会 認定トレーニング指導者
・EBFAベアフットトレーニングスペシャリスト
【経歴】
■大学でスポーツ科学を専攻
■卒業後ジュニア専門のテニスクラブにて全国大会を目指す
ジュニアアスリートの育成に携わる
■2018年にフリーのトレーナーとなり名古屋市に2店舗を構える、パーソナルトレーニングジム CONNECTや大手スポーツクラブとパーソナルトレーナー契約を結び活動
より多くの方の身体の悩みを改善したいと思い出張パーソナルトレーニングを始める
■現在、パーソナルトレーニング指導をはじめ、愛知県ベスト4の高校テニス部にてトレーニングコーチを務めるなどスポーツの分野でも活動中。
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