パフォーマンスアップ に重要!筋力と筋パワーの違い
パフォーマンスアップ に重要な筋力と筋パワー!
この2つは同じのように思えますが違いがはっきりあります。
区別をしっかりして今後の パフォーマンスアップ にお役立てください!
筋力と筋パワーの違い
筋力と筋パワーの違いとは?
それは「速度」です!
- 筋力
その筋肉がどれだけの力を発揮したかというものです!
筋力は筋横断面積に比例するため、筋力を上げていくには筋肥大させる必要があります!
バイオメカニクスでは力学的仕事量といわれ
力と移動距離の積で求められ、単位はジュール(J)というものです。
50kgを100cm(1m)持ち上げる場合と
100kgを100cm(1m)持ち上げる場合を
具体的に数字で表してみると下のようになります。
・50kgを100cm(1m)持ち上げられる人は
50kg✕9.8m/s2✕1m=490J
・100kgを100cm(1m)持ち上げる人は
100kg✕9.8m/s2✕1m=980J
このように後者のほうが筋力は大きくなります!
(計算式に出てくる9.8m/s2は重力加速度といい重力によって生じる加速度です。)
- 筋パワー
筋力をどれだけの時間で発揮できるかというものです。
筋力に時間軸を持ち込むため、速度が早く短い時間で筋力発揮できるほど筋パワーは大きくなります。
バイオメカニクスでは力学的仕事率ともいわれたりします。
単位はJ/sになりますがこれを、ワット(W)といいます。
100kgを100cm(1m)持ち上げるのに0.6秒かかった場合と0.3秒かかった場合を
具体的に数字で表してみると下のようになります。
100kgを100cm(1m)を持ち上げる仕事量は筋力の説明で出した980Jになるので、
そちらを使います。
・0.6秒の場合
980J÷0.6s=1633W となります。
・0.3秒の場合
980J÷0.3s=3266W となります。
後者の方がパワーが高いことがわかります。
説明が少し難しくなってしまいましたが、筋力と筋パワーには違いがあるので
パフォーマンスアップ させるためにどちらが課題になるかで
トレーニング方法が変わってきます。
選手自身も理解しておくと、トレーニングの意味がわかり
モチベーションにつながるため理解しておきましょう!