ダイエットのために食事制限するとなると、「糖質制限」というイメージがまだまだ強いです。
そのイメージも少しづつではありますが、バランスの取れた健康的な食事で、ダイエットしていくという方向性に変わりつつあります。
糖質制限はもともとてんかんといわれる病気の治療食として知られていましたが、近年ではアルツハイマーのリスクを低下させたり、1型糖尿病患者の平均血糖値が低下するといった研究もでてきており、ダイエット目的だけでなく本来の目的である医療においても有用性が証明されつつあります。
しかし何でもそうですがメリットだけしかないことはなく、デメリットもあります。
長期的な糖質制限によって、インスリンの働きが悪くなることは有名なので、今回はもう少し体の中の仕組みに踏み込んで考えていきます。
糖質制限はミトコンドリアには良いが…
人間の細胞の中にはミトコンドリアという器官がありますが、このミトコンドリアは脂質からエネルギーを作り出す場所になります。
それ故に、糖質を制限して脂質を多く取る食事をすることで、ミトコンドリアを活性化させ、脂質の代謝(脂質をエネルギーに変える能力)を上げることができます。
ミトコンドリアの働きが落ちている人が、糖質制限をすることでその能力を上げることができます。
しかし、人間の中にある重要な器官はミトコンドリアだけではありません。
酸素を運ぶ役割している赤血球には、ミトコンドリアがなく脂質をエネルギーにすることができないため、エネルギー源として糖質が必要になります。
つまり、糖質を制限するということは、赤血球のエネルギー源を制限してしまうということです。
糖質制限はミトコンドリアを活性化させるという、メリットはあるかもしれませんが、赤血球のエネルギー源を制してしまうというデメリットもあるわけです。
赤血球の働きが低下すると
赤血球の働きは酸素を運ぶことです。
赤血球の働きが低下することで、イメージがしやすいのは「貧血」だと思います。
このことを考えると、元々貧血がある方や貧血気味の方が、糖質制限を実施するかどうかはかなり慎重にならないといけないなと、個人的には感じています。
また、酸素の運搬がうまくいかないということは、体の中に二酸化炭素が多くなるということなので、それに関連する問題も出てきそうです。
体内の二酸化炭素が多くなると
・口呼吸になる
・呼吸数増加
・体が酸性に傾く
・脳に酸素がいかないため集中力や注意力の欠如
などなどが出てきても不思議ではないなと思っています。
まとめ
今回は糖質制限のデメリットについて書いていきました。
糖質制限は体重の落ちるスピードが早いのがとても魅力的ですが、当然デメリットもあるので、そこについて考えていく必要があります。
かなり専門的なことなので知識のない一般の方からすると、気にならないかと思いますが、実は健康に対して悪影響になるかもということはたくさんあるので、始める前に専門家に相談することをおすすめします。
ダイエットの過去記事
●公式LINE
体に関するお役立ち情報発信中!
ブログ著者
- 【保有資格】
・日本トレーニング指導者協会 認定トレーニング指導者
・EBFAベアフットトレーニングスペシャリスト
【経歴】
■大学でスポーツ科学を専攻
■卒業後ジュニア専門のテニスクラブにて全国大会を目指す
ジュニアアスリートの育成に携わる
■2018年にフリーのトレーナーとなり名古屋市に2店舗を構える、パーソナルトレーニングジム CONNECTや大手スポーツクラブとパーソナルトレーナー契約を結び活動
より多くの方の身体の悩みを改善したいと思い出張パーソナルトレーニングを始める
■現在、パーソナルトレーニング指導をはじめ、愛知県ベスト4の高校テニス部にてトレーニングコーチを務めるなどスポーツの分野でも活動中。
コメント